株式会社プランシップにおいてこの度、制作短編映画のシナリオ公募を実施いたしました。
審査の結果につきまして、発表させていただきます。
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「映画24区」短編映画シナリオ募集 結果発表
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入賞:
五十嵐愛「忘れじのロード」
佳作:
中村由加里「祈祷師キザキのキセキ」
馬場悠希「ソラのセカイ」
高橋裕太「ただいま」
(いずれも、敬称略)
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選考プロセスについて
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今回、総数で46通の応募をいただいた。
作品の撮影にあたる冨樫森監督、庄内映画村代表である宇生雅明氏、
脚本家の大前玲子先生の三氏と、プランシップ代表三谷一夫で審査を行った。
一次審査は、四氏のいずれかが選んだ作品とし、11作品が通過した。
<一次通過者>
重松有紀、谷村知子、河野大地、山下美和子、江本大樹、中村由加里、丹保あずさ、
黒瀬佳代、馬場悠希、五十嵐愛、高橋裕太(敬称略)
二次審査は一次通過の11作品より選定。一次に加え、
よかったと思う作品を四氏に選定いただき、複数名より選ばれた作品を二次通過とした。
<二次通過者>
中村由加里、馬場悠希、五十嵐愛、高橋裕太(敬称略)
四氏による最終審査の結果、五十嵐愛「忘れじのロード」が選ばれた。
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審査にあたった各氏のコメント
映画監督
冨樫森氏
原作物ばかりがはびこる日本映画界で、オリジナル脚本にエンドマークを
付けることのしんどさにまず思いを馳せました。
あがいて、もがいた果ての作品達だったと思います。心から感謝してます。
最終的に数本に絞り込みましたが、五十嵐愛さんの書かれた「忘れじのロード」が群を抜いてました。
いじめの傷から抜けられない女性の悲しみが次第に明らかになって行く展開が、
アイディア含めて素晴らしいものになっていて、こちらに迫ります。
会話も上手で、書くことが日常になるまで映画に向き合っている人の本だと感じました。
私はこれからその思いを超える作品を撮らねばなりませんね。真摯に本に向き合おうと思います。
庄内映画村代表
宇生雅明氏
多くの応募をいただいた中、じっくりと拝読させていただきました。
庄内映画村の代表として審査を行うにあたり、以下を重視して審査を行いました。
・単に庄内地方の観光映画とならない作品
・庄内地方のロケーションを存分に発揮できる作品
『庄内を舞台とした』というテーマの中、上記両者のバランスを保つことはとても難しいことであると思います。大賞となった五十嵐さんの作品は、東京という都会から庄内へ舞い戻った主人公の複雑な心理、
過去との葛藤をうまく描いた作品であると感じました。
脚本として庄内地方を意識し、執筆いただいたことに庄内映画村代表として感謝しております。ありがとうございました。
脚本家
大前玲子氏
いずれも力作揃いだった。
今回の規定は30分という長さで、その中でどれだけのことを伝えるか、
何を訴えたいのかが大事なポイント。
作者の熱い思いがあれば、多少、技術的に未熟でもその心は伝わるものであり、
"伝える分量と思いの熱さ"が勝負どころだったと思います。
株式会社プランシップ代表
三谷一夫
今回募集期間が短かったにも関わらず、質の高い作品が集まったことに正直驚いている。
作品を「映画化する」が決まっていたためテーマに則った内容であることは勿論、
予算的・時間的縛りのある中で最大限に作家の魅力を引き出せる可能性が高い作品を選定した。
また今回、惜しくも選定から漏れたものの、
力のある作家が世の中にまだまだ埋もれていることがよく分かった。
今後も多くの新人作家と出会い、貪欲かつ戦略的に映画をつくり続けていきたいと思う。
入賞した五十嵐愛さんの作品「忘れじのロード」は、6月上旬、山形県庄内地方にて撮影を実施いたします。
<作品に対するお問い合わせ>
株式会社プランシップ
03-5329-5331