2011年11月21日
映画24区2期俳優コースによる矢崎組の映画製作が11月12日に東京都内でクランクイン、16日までの5日間にわたって撮影を行いました。タイトルは「1+1=11」「登場人物23人全員が主人公となる市井の物語をつくりたい」これまでの矢崎作品にはない新しいタイプの映画づくりに撮影の石井勲氏、照明の大坂章夫氏等、矢崎組には欠かせない一流スタッフが集結しました。アメリカ映画の巨匠、ロバートアルトマンの「ナッシュビル」「ショート・カッツ」、スゥェーデン映画の巨匠、ロイ・アンダーソンの「愛おしき隣人」、山中貞雄の最高傑作「人情紙風船」をイメージしながらこの作品の脚本開発は進められました。脚本開発~リハーサル・衣装あわせ~クランクインまでの様子をレポートします。■脚本開発・ロケハン脚本を担当してくれたのは今回が映画初デビューとなるシナリオコース1期生の武田知愛さん。シナハンから監督につきそい、毎日毎晩案だし・直し作業に加え、撮影現場応援と本当によく頑張っていただきました。今回の映画の舞台は西武新宿線の下落合周辺、河原の周辺に住むまちの人々を矢崎監督の世界観でスタイリッシュに描きました。■配役決定毎回の授業やオーディションを繰り返し行い、配役が決定。特別キャストとして田口トモロヲさんにもご出演いただきました。矢崎監督の「自分にとっても役者にとって代表となる作品にしたい」との熱い呼びかけを受け、短い期間にかかわらず俳優たちは自分の役をよく追求して本番に臨んでくれたと思います。■本読み・リハーサル・衣装合わせ23人もの人物が登場する今回の物語。衣装あわせだけでも大変です。メイクスタッフも加わり、1人1人丁寧に役にあった衣装を選んでいきました。本読み・リハーサルには滝本憲吾監督がクランクイン寸前まで演出をつけていただき、本番に臨みました。■撮影・クランクイン5日間という短い期間でしたが、矢崎監督ならではの自主映画スタイルを徹底してやりこみました。多くの俳優たちが自分のパート以外もお手伝いしてくれたことは本当に嬉しかったですし、皆にとっても貴重な体験ができた現場だったと思います。今後の矢崎作品には欠かせない俳優がこのワークショップから生まれてくるだろうと期待しています。まだ一部撮影が残っていますが、今後年内は編集作業が始まります。来年3月に都内新宿で公開予定。どのような仕上がりになるのか、今からとても楽しみです。
(レポート:三谷)